【動画】ラグビーW杯の優勝トロフィーを囲み、市民らが民俗舞踊「ハカ」に似た踊りを披露=加藤勝利撮影
ラグビーワールドカップ(W杯)の優勝トロフィー「ウェブ・エリス・カップ」が、12の開催都市を中心に全国を巡回している。4日には、ニュージーランド(NZ)代表などの公認キャンプ地である大分県別府市にやってきて、市民らが同国の民族舞踊「ハカ」に似た踊りで出迎えた。
ラグビーの魅力とともに別府市の良さを伝える狙いで、市が1月に作った動画「NO SIDE」がSNSで約16万回も再生され、W杯を主催する国際統括機関「ワールドラグビー」(WR)の目にもとまった。日本のW杯組織委員会が、WRから「別府ならではのトロフィーをもてなす動画が見たい」と頼まれたという。
ハカはNZの先住民族マオリ人に伝わる神聖な歌と踊り。動画は、企画演出の清川進也氏が監修した。1月の「NO SIDE」のうち、腰にタオルを巻いた姿や湯おけをラグビーボールに見立てたところなどはそのまま踏襲。炎天下、盆踊りのような形状で中央に純銀製のトロフィーを置き、ジャージー姿の子どもと湯上がり姿の大人がトロフィーに向かい、「ウェルカム」と何度も叫んだ。完成した動画は大会公式SNS上で公開される。
ラグビーを学ぶ小学6年生の男児は「僕たちも大会を応援するので、日本代表に頑張ってほしい」。汗だくになって一緒に踊った元日本代表選手で、大会アンバサダーの伊藤剛臣氏は「きれいな山と海、そして温泉。世界の強豪国代表は、きっと別府を喜ぶと思う」と話していた。(加藤勝利)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル